第3回TOKYO八峰マウンテントレイル
八王子防災プロジェクトでは現在、LoRaWAN+水位計測デバイスを活用して市内の小河川の水位を測定しています。お陰様でデータ取得も着実に進んでいますが、LoRaWANで形成されたネットワークを活用した多目的利用ができないものか?と常日頃考えておりました。
LoRaWANは免許の必要がないアンライセンスバンドである一方、高速移動に弱い、通信速度が遅い等といった特徴があり、これをネガティブに捉えるご意見も多く伺います。これからさらに技術の向上が図られたとしても、この特徴はあまり変わらないのかもしれません。 ただ、これは悪い意味ではなく、用途に合わせ最適な方式を活用するという事が、これからのIoTを進化させていくのだと思います。
そこで、12月23日(土)に八王子市で開催された『第3回TOKYO八峰マウンテントレイル』において、LoRaWAN GPSトラッカーを使ったランナーの位置情報取得実証実験を行いました。
『八峰マウンテントレイル』は、3G/LTE回線が圏外になる場所も走行エリアに含まれているので、今回は3G/LTE基地局に電波が届くところに移動式LoRaWANゲートウェイを設置し、ランナーの位置情報取得を行います。
大会当日は受付開始が朝6時ということで、3時半に起床し5時過ぎには現地に到着し準備を行いました。12月末の山中はとても寒く、土もアスファルトも木道もすべてに霜が降り凍り付いているかのようでした。
最終ランナーがゴールした15時過ぎまで位置情報の取得を行い、大きなトラブルもなく実証実験を終えることができました。
今回、一部山奥の箇所で取得できていない地点もありましたが、次回はもっと規模を拡大。実証実験から正式採用にして頂けるようにと考えています。データ分析の結果は、また後日改めて発表させて頂きますのでお楽しみに!
最後になりますが、実証実験を快く承諾いただきましたランナーの皆様、運営の皆様、仲介の労をお取り頂いた八王子市都市戦略課・立川課長、そして関わった皆様に、この場をお借りして深く御礼申し上げます。