本年を振り返って
本年も残すところあと僅かとなりました。
5月に八王子市役所で行われた記者発表を皮切りに始まった八王子防災プロジェクト。
幾多の困難がありましたが、どうにか年内に水位センサー15台を全数設置することができました。またゲートウェイも市内13箇所に設置することができ、ワイドエリアというLoRaWANの特性のおかげで市街地の7割ほどをカバーするに至っています。
ゲートウェイの設置先としましては、八王子市庁舎屋上、大学敷地内、小学校校舎屋上など、多くの皆様に設置場所を提供していただきました。
京王長沼駅より長沼小学校屋上に設置されたゲートウェイを望む
今後は市街地カバー率100%を目指し、市内大学様にも設置の話を進めています。
振り返れば色々なことがありました。
台風やゲリラ豪雨といった水害に関心が高まっている時に始まった小河川の水位監視という事で、NHKをはじめ色々なメディアに取り上げて頂きました。
台風18号そして21号の襲来。降雨量と水位に関する貴重なデータが取れた反面、氾濫した水勢によって水位センサーが流失するというトラブルもありました。
ご自宅近くに水位センサーの設置をお願いした際、暖かく受け入れて頂いたことに感動しました。また、お話をしていく中で、皆さんが身近に流れている河川の水位を、いつも気にされていることもわかりました。
様々な方々とお話をし、何度も現地を確認し、試行錯誤を繰り返し、ここまで進めることができました。これもひとえに、関係各所並びにご協力頂いた八王子市の皆様があってこそと思います。本当にありがとうございました。
さて、これで終わりという訳ではありません。 むしろこれからが本番です。
新たな水位センサー追加設置の話があります。またゲートウェイの追加設置も進め、市街地カバー率100%を目指します。
LoRaWANネットワークは水位監視の為だけに使う訳ではありません。他にも色々と応用することができます。そんな事例を年明け最初に投稿したいと思っていますのでどうぞお楽しみに。
改めて、本年は皆様に大変お世話になりました。 これからも皆様のご期待に沿えるよう、またこの防災の動きが八王子から全国に拡がることを願って、年末のご挨拶とさせて頂きます。
それでは皆さま、よいお年を。